事業会社からコンサルへ。年収より「経験」で内定先を選んで後悔した話

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この記事の要点

  • コンサル転職で複数の内定をもらい、年収が4割近く上がるオファーを断って「経験」で選んだ
  • 入社直後の組織変更で、その「経験」が得られなくなり、年収も横ばいのまま残った
  • 経験(役割)は入社後に変わりうる不確実なもの。年収は契約時点で確定する確実なもの
  • 不確実なものに賭けるなら、下振れしたときの条件を事前に確認しておくべき

結論:内定先を選ぶとき、私は「経験」を優先し「年収」を軽く見ました。これが大きなミスでした。

経験は入社後に変わりうる。年収は、契約した時点で確定する。
この非対称性に気づいていれば、私は別の選択をしていたと思います。

状況:複数の内定と、選ばなかったオファー

事業会社(エンタメ系のメガベンチャー)で約5年働いたあと、コンサルへの転職活動をしました。期間は在職しながらの3ヶ月ほどです。

ありがたいことに、外資コンサル(戦略系・Big4系)の数社から内定をもらいました。
その中には、年収が4割近く上がるオファーもありました。

転職を考えたきっかけは、そもそも「年収レンジ」だった

正直に書くと、転職を考えた最初のきっかけは年収でした。

事業会社である程度の実績と実力はついた。ただ、給与のベースレンジは業界によって大きく違います。
同じ努力をするなら、レンジの高い業界に移った方がいい。そして、未経験で業界を移れるのは30歳前まで。そう考えていました。

それでも「経験」で選んだ理由

最終的に私が選んだのは、年収がほぼ変わらない会社でした。

理由は、自分のこれまでのナレッジが少しでも活かせそうな役割を提示されたからです。
「年収は後からでも上げられる。でも、この経験はここでしか積めない」。当時はそう考えました。

何が起きたか

結果はこうです。

  • 年収:ほぼ横ばい。ボーナスという変動要素を考えると、前職より下がる可能性すらある
  • 経験:入社直後に組織の方針が変わり、提示されていた役割を担えなくなった(詳しくはこちらの記事)

つまり、年収を捨てて取りに行った「経験」が、入社後に消えたわけです。
年収を取っていれば、少なくともそちらは確実に手元に残っていました。

学び:確実なものと、不確実なものを分けて考える

振り返ると、私の失敗はシンプルです。

年収 経験(役割)
確定するタイミング オファー面談・契約時 入社後
入社後に変わる可能性 低い ある(組織変更・アサインの都合など)
自分でコントロールできるか 交渉できる ほぼできない

不確実な方(経験)に賭けるなら、下振れしたときの保険を持っておくべきだった。
具体的には、年収を下げない、あるいは「役割が変わった場合」の条件を事前に確認しておく、といったことです。

これは「年収を最優先にしろ」という話ではありません。
経験を取りに行くこと自体は正しい判断になりえます。ただ、経験は「約束」であって「確定」ではない。その前提で比べる必要がありました。

内定先を比べるときに、今の私なら確認すること

同じ失敗をしないために、今の私が内定先を比べるなら次の点を確認します。前半は私の反省から、後半は一般的によく挙げられるポイントです。

私の反省から

  • 年収の内訳:固定給と変動(賞与)の比率。「下振れしたらいくらか」
  • 提示された役割は、組織変更などで変わる可能性があるか。変わった場合はどうなるか
  • 中途入社者が最初にアサインされるのは、どんな案件か(実際の入社者の例を聞く)
  • 入社後に話す上司やチームと、選考中に会えるか

一般的によく挙げられるポイント

  • 評価制度と昇格のスピード
  • 残業や稼働の実態
  • 中途入社者の定着状況

自分だけでは聞きにくいこと(特に役割やアサインの実態)は、エージェント経由で確認してもらうのも一つの手です。

よくある質問

Q. 転職で年収と経験、どちらを優先すべき?
A. 一概には言えません。ただ、経験(役割)は入社後に変わる可能性があり、年収は契約時点で確定します。経験を優先するなら、役割が変わった場合の条件を事前に確認しておくことをおすすめします。

Q. コンサルの内定を比較するときに見るべきポイントは?
A. 年収の固定と変動の内訳、提示された役割が変わる可能性、中途入社者が最初にアサインされる案件の実例、入社後の上司やチームと選考中に会えるかどうか、の4つを私は重視します。

エージェントとスカウトは、複数を併用した

このときの転職活動では、エージェントとスカウトサービスを複数併用し、知人からのリファラルも使いました。
エージェントによって、紹介される企業や、内部事情についての情報量がかなり違いました。

今振り返ると、内定先を比べる段階こそ、エージェントに「入社後の役割は本当にそうなるのか」を確認してもらうべきだったと思います。

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